友人の葬儀の準備をしていた別の友人から聞いた話。
葬儀の前夜遅くまで、
あれこれ支度をしていて、終わった!と思ったとたん、
スマホを床に落とし、
その時、普段聴かない亡くなった友人が好きだった元気のいい曲が鳴り出した、と。
「まるで、準備万端!これでオッケーだね!って彼女が言ってるみたいだった」と。
私と言えば、
仕事の予約が入っていたため
葬儀に間に合うか間に合わないかのスケジュールだったのだけど、
予約の患者さんから
「すみません、車のキーを失くしちゃって、ちょっと今日は伺えそうにありません」と!!
彼女が、患者さんのカギをそぅっと隠してしまったような気がして可笑しくなった。
また他の友人は、
彼女が亡くなる前に、
「あなたのことはどんなふうに姿をかえてもわかるからね」
と声をかけたと言っていたが、
「彼女が亡くなってから、
駐輪場で私を見ている鳩がいて、
ずっと動かなくて私を見ていて、
私は鳩が大嫌いなんだけど、
もしかしてこの鳩は、『大嫌いな鳩に姿をかえたけど、私のことわかる?』って、
彼女が試しているみたいだった」
と弔辞で話していた。
心の中でずっと彼女は生き続けているんだなぁと思った。
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