10年以上来ていただいている患者さん。
その間、乳がんを患ったり
大変だった時期もありましたが、
ここ最近、明らかに身体が変化したと感じています。
鍼灸の効果が少しずつ表れてきたのならば
とてもうれしいのですが、
私が思うに、
食生活の変化がとても大きいのでは、と。
いつも施術の際のその方の興味のある話が楽しいのですが、
ここ半年ぐらい和食の調理法について学んでいると聞いていました。
それは出汁の取り方、魚のさばき方、調味料の選び方などなど、
基本的な、でもなかなか実践できないような本格的な内容です。
それを嬉々として日々の生活でやられている様子でした。
私は、この食事と体の変化を結びつけずにはいれらない。
自然療法の大家、私の尊敬する東城百合子先生も
食事のことは口を酸っぱくしながら、
大切さをいつも述べていますが、
でも、私にはどこか他人事のように、
「あー、わかってる、わかってる」と言いつつ、全然腑に落ちていなかった。
実践がなかったから、実感がなかった。
でも、今回、この患者さんの身体を診せていただいて、
直感できました。
明らかに食事の変化による身体の変化だ!
それも、出汁にヒントがあるような気がしてならない。
鰹節に昆布。
これを十分にうまみを引き出す方法で出汁を取る。
自分勝手にやったものとは全然味が違うと仰っていました。
私が興奮気味に
「やっぱり、本物ですよね!」というと、
その方は、
「う~ん、そうかもしれないけど・・・なにより、ホントに美味しい!!
それが一番じゃないですか!?」
心から美味しいものが、身体にも美味しいのだ、
というシンプルなところに真実があるように思ったのでした。
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