開業する前にお世話になっていた鍼灸院は、
先生がもともと薬剤師さんだったこともあり
漢方薬局も併設されていました。
そこで「匙加減」ということを知りました。
たとえば、風邪の初期症状でよく処方される葛根湯は、
葛根・麻黄・桂皮・芍薬・生姜・大棗・甘草の生薬で構成されていて、
配合比率が決まっていますが、
その比率を薬剤師さんの診立てで微妙に変えることもあります。
患者さんの症状や体質などを診て、
生薬を匙加減で調整していきます。
私はこのきめ細かい匙加減が
漢方薬の素晴らしい特徴の一つではないかと思っています。
ツムラのエキス剤などは、
生薬(植物など)というある意味不安定な材料を安定的に使用しているという意味において、
また手軽さにおいて、
そして価格的にも、
素晴らしいと思いますが、
個人にあわせた調整ができないというところで、
惜しい!!
と思ってしまいます。
コメントを残す