ぬちぐすいのブログ

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ライン@

鍼灸師

2018年9月25日

昨晩、NHKで鍼灸の番組が放映されたようですね。

残念ながら私は観ていないのですが・・・

 

患者さんとの話の中で

ふと思ったことを。

 

西洋医学と同様に東洋医学も一般的になればいいな、

という患者さんのありがたい言葉を聞いて、

そうなるには、東洋医学の中でも少なくとも鍼灸に関しては

学ぶための絶対時間が圧倒的に足りていない、と思っています。

 

医師になるには、

6年制の医科大学卒業後、国家試験に合格し、

その後、2年間臨床研修医として勤務することが必要です。

鍼灸師になるためには、

高卒以上が入学できる3年制の鍼灸専門学校か、

4年制の鍼灸大学を卒業して、国家試験に合格することです。

臨床研修は必要ありません。

 

はっきり言って、

3年間の専門学校では、全然、足りない。

その3年は、国家試験に合格するためであって、

臨床に必要なことは、

卒後、

個人的に勉強会に参加するとか、師匠につくとか、専門書や古典を読むとかして、

積極的に学ぶことです。

 

医療費の高騰で国の財政を圧迫させている現在、

国は予防医学を謳うことが増えてきたこともあり、

この番組で、東洋医学へ国民の興味を向かわせているのかな~とも思いますが、

(なにしろ番組を観ていないので勝手な憶測ですが)

私は、鍼灸推ししてくださっても、内実、伴ってないっスよ、と言いたくなります。

そんなこと言いたくない本音もありますけど。

 

鍼灸界でも、

勉強熱心で、センスもあり、技術、知識に長け、

知性、人間性など優れている素晴らしい先生方は多くいらっしゃいます。

それは、事実です。

でも、私も含め、まだまだ全然未熟な鍼灸師も、

その何十倍、何百倍もいるのです。

 

鍼灸を西洋医学と双璧を成すぐらいのものにするためには、

まず鍼灸師になるための制度改革が必要だと思います。

 

鍼灸師一人一人が学んで頑張ってみたところで、

全体のレベルをあげないと厳しいだろうなぁ、というのが忌憚のない私の考えです。

 

国も本気で医療費や、

もとより、国民の健康を考えるならば、

鍼灸師育成について真剣に取り組んでほしいと思うのです。

 

 

 




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