南の島に住んでいる友達から
気持ちのいい海の写真がおくられてきた。
見た途端に、かつて行ったこの地での記憶がバーッと甦った。
そこで感じたこととか、考えたこととか。
匂いや、音なんかも、
記憶とリンクしやすい。
そして体験した匂いや音そのものを、
そのままリアルに思い出せる。
五感って、そうなのね、
と考えていたら・・・
味覚と触覚は、私にはそうでもないことがわかった。
味がわからなくなるほど辛かったとか、初めての味だったとか、
指が沈むほど柔らかかったとか、かさかさして気持ち悪かったとか、
そういうことがあったという記憶はあるけれど、
それが実際どんな味なのか、どんな手触りなのか、
自分の中で再現できない。
痛みってのもそうかも。
痛かったという事実は頭では覚えているけれど、
その時の痛みが感覚として甦らない。
痛みを忘れえるから人間は生きていられる、
と、よく言われるのは、
痛みの記憶が積み重なっていくと、
人は動けなくなって死んでしまうからなのかな。
痛みは生きる上で大事なことなんだと思うけど、
そればかりでは辛い。
ならば、私にとって味覚と触覚って、
どういう意味があるんだろう。
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