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鍼灸の古典「難経」のお勉強コーナー
~参考文献~
「難経入門」遠藤了一著 オリエント出版社 「難経ハンドブック」池田政一著 日本の医道社
「難経の研究」木間祥白著 日本の医道社 「難経本義」山下詢訓 名著出版
「わかりやすい難経の臨床解説」杉山勲著 緑書房 「ハイブリッド難経」割石務文著 六然社
「難経解説」東洋学術出版  「意釈八十一難経/小曽戸丈夫+浜田善利 共著」築地書館
「経絡治療 難経を学ぶ」名越礼子 経絡治療学会 「難経真義」池田政一著 六然社
図説 難経~易経と難経 西岡由記著 宝栄出版 「難経鉄鑑」広岡蘇仙著・伴尚志訳 たにぐち書店


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  脈学~是動病と所生病

二十二難曰、経言、脈有是動、有所生病。
一脈変為二病者何也。

然、経言、是動者気也、所生病者血也。
邪在気、気為是動。
邪在血、血為所生病。気主?之、血主濡之。
気留而不行者、為気先病也。
血壅而濡者、為血後病也。故先為是動、後所生也。



 二十二難に曰く、経に言う、「脈に是動あり、所生病あり。」と。
一脈が変じて二病と為る者は何ぞや。

然り、経に言うところの是動は気なり。所生病は血なり。
邪が気に在れば、気を是動と為し、邪が血に在れば、血を所生病と為すなり。
気は之をあたたむることを主り、血は之をうるおすことを主る。
気がとどまりてすすまざる者は、気が先ず病むと為すなり。
血がふさがりてうるおさざる者は、血が後に病むと為すなり。
故に先に是動と為し、後を所生となす。


(訳)
/ニ十二難
 二十二難ではこういっているよ「脈には是動あり。所生病あり。」って。
一つの脈に二つの病気があるってのはどういうことなんだろ?

/
 そうだな、それは、経文で言っているように、是動というのは気なんだ。所生病というのは血なんだよ。

邪が気にあったなら、それは是動病ということになる。
邪が血にあったなら、それは所生病ということになる。

また、気は体を温めるはたらきがあって、血は栄養を与えるはたらきがある。

気が滞って巡らなくなると、まず気が病む。
血が滞って栄養が行き渡らなくなると、あとから血の病気になるんだ。

だから、まず、是動病から始まって、後から所生病になるんだよ。




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